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奈良祐希 個展「Synergism」

2020.10.23 Fri

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奈良祐希 個展「Synergism」 ROLF BENZ TOKYOとのコラボレーションにより、奈良祐希氏がROLF BENZにインスパイアされた最新作「Bone Flower meets Rolf Benz」シリーズ10点を発表する個展「Synergism」を開催します。

 

奈良は、350余年の歴史を誇る⼤樋焼⼗⼀代⼤樋⻑左衛⾨⽒を⽗に持ち、祖⽗である10代⽬(現・⼤樋陶冶斎)は⽂化勲章受章者でもあります。1600年代半ば、加賀藩主が京より千家茶道を取り⼊れた際、樂焼唯⼀の脇窯として⾦沢の地に⽣まれたのが⼤樋焼であり、初代・⼤樋⻑左衛⾨から、本家は代々、その名前を受け継ぎます。伝統家系の⻑男として⽣まれた奈良は当初、陶芸から距離を置き、東京藝術⼤学で建築を学び、同⼤学⼤学院(美術研究科建築専攻)を⾸席で卒業しました。2021年には若⼿建築家の登⻯⾨であるUnder 35 Architects exhibition 2021ファイナリストに選出されるなど、建築家としても将来を嘱望されています。

 

【イベント概要】

■日時:2020年10月23日(金) – 11月3日(火・祝) 11:00-19:00 Press:2020年10月21日(水)16:00- / VIP:2021年10月21日(水)18:30-21:00, 10月22日(木)13:00-19:00

 

■場所:ROLF BENZ TOKYO 東京都港区南青山六丁目4番6号 Almost Blue A棟 東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道駅」 A5出口より徒歩8分, B3出口より徒歩10分

 

■奈良祐希 最新作シリーズ 「Bone Flower meets Rolf Benz」10点 お披露目展示販売

 

■ROLF BENZ 最新作 「Liv」お披露目展示販売

 

本展で披露する「Bone Flower meets Rolf Benz」シリーズは、最新テクノロジーを用いた建築設計の手法と伝統的な陶芸技法とを融合させて生まれた「Bone Flower」シリーズが、伝統的な良さを残しながら時代に沿って世界を魅了するデザインと高いクオリティの両面に秀でたコンプリートブランドであるROLF BENZのファーニチャーに掛け合わさり完成されたものです。

 

※館内にて新型コロナウイルス感染拡大防止策を行っています。  

・体調の優れない方は来館をお控えください。  

・マスク着用、手洗い、手指の消毒、咳エチケットの徹底にご協力ください。

※内容やイベントが変更になる場合があります。最新の情報はホームページをご確認ください。

 

【Synergism】

個展名称になっている“Synergism”(相互作用)は古来からの日本文化にもあります。万葉集に始まり、日々の暮らしの中で感じたことを表現できる魅力を持つ短歌や俳句で行われる詠み合い、能・歌舞伎での即興舞踊や演者の絶妙な掛け合い。現代においては漫才やラップバトルにも見られる、2つのものが相互に影響し、引き立て合う関係性に着目しました。

 

 従来、アートは個の感覚、ファーニチャーは全体の感覚と乖離した別々の思考回路で考察をするため、お互いに混ざり合っていない状況があります。しかし本来には、親子のようであり、恋人同士のようでもある、対になることで相互に高め合う関係がアートとファーニチャーにはあると奈良氏は考えます。

 

 敗戦からの奇跡的な復興・経済成長という共通点のある日本とドイツですが、芸術分野においても互いに影響し合い、文化交流を育んできました。美術の規範となる教育法や合理主義・機能主義で、日本のデザイン界や建築界、教育界に多大な影響を与えたドイツのデザイン学校バウハウス、有田焼の影響を受けたとされるマイセン磁器など、枚挙にいとまがありません。日本とドイツの親和性を本展で感じていただけたらと思います。

 

 奈良氏が常に意識してきた、建築と陶芸、伝統と最先端の融合に加えて、アートとファーニチャー、日常と非日常、日本文化とドイツ文化という関係の掛け合わせも内包した新たな奈良氏の世界をこの機会にご高覧頂きたくご案内申し上げます。

 

Nara Yuki 奈良祐希 陶芸家・建築家

 

1989 年石川県金沢市生まれ。

2013 年東京藝術大学美術学部建築科卒業、2016 年多治見市陶磁器意匠研究所修了、2017 年東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻首席卒業。

陶芸分野では、Art Basel / Design Miami( スイス)、TEFAF( オランダ)、SOFA( アメリカ) などに招待出品。

主な受賞歴に金沢世界工芸トリエンナーレ審査員特別賞(2017)。

作品は根津美術館( 東京)、ヴィクトリア&アルバート博物館( 英国) などに収蔵されている。

建築分野では、主な作品に「障子の茶室」(2018/ 金沢21 世紀美術館、台南市美術館)。

金沢と東京の二拠点を中心に陶芸と建築、二つの領域をまたいだ創作活動を行っている。

 

公式サイト: http://yukinara.jp/

 

経歴

1989 ⼗⼀代⼤樋⻑左衛⾨の⻑男として⾦沢市に⽣まれる

2013 東京藝術⼤学美術学部建築家卒業

2016 多治⾒市陶磁器意匠研究所卒業

2017 東京藝術⼤学⼤学院美術研究科建築専攻⾸席卒業

 

展⽰会

2016 菊池ビエンナーレ(菊池寛実記念智美術館/ 東京)

2016 うつわその先に陶ー魂のかたち(⽇本橋三越本店/ 東京)

2016 SOFA CHICAGO(アメリカ)

2017 Collect(イギリス)

2017 TEFAF Maastricht(オランダ)

2017 アートフェア東京(東京国際フォーラム/ 東京)

2017 Design Miami / Art Basel(スイス)

2017 ASIA NOW(フランス)

2017 KOGEI Art Fair Kanazawa(KUMU / ⾦沢市)

2018 Les Promesses du Feu / 炎の同⼼(Pierre-Yves Cas.r Gallery / フランス)

2018 アートフェア東京(東京国際フォーラム/ 東京)

2018 Asia Contemporary Art Show(⾹港)

2018 アート台北(台湾)

2018 Art Expo New York(Pier94 / アメリカ)

2019 Art Central(Central Harborfront / ⾹港)

2019 第21回岡⽥茂吉賞展(MOA美術館/ 熱海)

2019 Art KYOTO(⼆条城/ 京都)

2020 Hybridizing(Akio Nagasawa Gallery / 東京)

 

建築

2018 五⾏茶室(⾦沢21世紀美術館, 台南市美術館/ ⾦沢, 台湾)

 

プロダクト

2013 六⾓堂プリン(デザイン/ 浅⽥屋)

2015 Kizuna(ビアタンブラー/ ニッコー)

 

作品収蔵

根津美術館(東京都)

Victoria and Albert Museum(イギリス、ロンドン)

 

ROLF BENZ ROLF BENZは、1964年、丈夫なフレームづくりや丁寧な椅子張り技術など、ソファづくりに欠かせない技術が盛んなドイツのナーゴルド市で創立。世界ではじめてコーナーソファを発表し、新しいライフスタイルを確立したことで知られ、それ以来、業界のリーダーとして常に注目を集めています。

 

そのドイツを代表する高級家具ブランド「ROLF BENZ(ロルフベンツ)」が昨年世界市場に向けて発表した「グローバル・フラッグシップ・デザイン」による世界初のROLF BENZ公式認定フラッグシップショップ「ROLF BENZ TOKYO(ロルフベンツ東京)」を会場とし、奈良祐希氏初となるインテリアとのコラボレーションが実現いたしました。

 

日本初登場となる最新作ソファ「Liv」もあわせてご体感ください。

 

ROLF BENZ TOKYO

 

住所:〒107-0062 東京都港区南青山六丁目4番6号 Almost Blue A棟

電話番号:03-6419-4321 FAX番号:03-6419-4322

定休日 :水曜日(祝日を除く)

営業時間:11:00~19:00

アクセス:東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道駅」 A5出口より徒歩8分 B3出口より徒歩10分

 

公式サイト https://www.rolf-benz-tokyo.jp/

 

日本初登場 ROLF BENZ 最新作「Liv」 コンテンポラリーなリビング空間でソファは生活スタイルを象徴する中心的な存在です。ここは新しいアイデアが生まれたり、癒しを得たり、またはイベントなどが楽しまれる空間。南ドイツのブラックフォレスト地域から、イタリアのソファ・アートとドイツ技術の融合により2020年のラグジュアリーソファROLF BENZ 「Liv」が誕生しました。

 

この新しいリビングコンセプトの名前 “Liv”は、スカンジナビアではまさに「人生」そのものを意味し、英語でも “Live!”の「生きろ」という意味に通じています。

 

Profile

Luca Nichetto ルカ・二ケット

1976年ベニス生まれ。  

ベニスのIstituto statale d’arte校を卒業した後、インダストリアルデザインをUniversità Iuav di Veneziaで学び1998年に卒業。

1999年からムラノガラスの製造メーカーを経て照明メーカーのFoscariniのプロダクトデザイナーと照明コンサルタントとして活躍し、2006年にベニスで独自の事務所を設立。

2011年にスウェーデンのストックホルムに2つ目の事務所を構え、現在の本拠点として数多くの大手企業のデザインをディレクションしている。

ニケット氏が手掛けた家具、アクセサリーなどのプロダクトや建築や展示空間のイノベーティブなデザインは数多くのデザインアワードを受賞し世界中で評価されている。  

Università Iuav di Veneziaの大学教授として、また多くの国際デザインコンペの審査員としても活躍している。

参考リンク

プレスリリース